写真動物ワシ北海道知床野鳥

鷲(ワシ)の撮影記。機材やカメラ設定などについてもお話してみます。

羽を大きく開いたオオワシの飛翔

このブログではすっかり恒例の投稿となってしまいましたが、毎年北海道に飛来する野鳥のワシ(オオワシ、オジロワシ)に魅せられて、今年も行って来ました。

場所は、北海道目梨郡羅臼町。世界自然遺産「知床」の南側になりまして、ココには毎年シーズンになると、シベリア半島から数多くのワシ達が越冬に飛来してくれます。

ワタシが初めて行ったのが2014年となりますから、かれこれ5年ほど毎年行ってる訳です↓

知床、オホーツク羅臼の流氷とワシ、そしてシマフクロウにキタキツネ、撮影旅行敢行。北海道大堪能の旅!
私自身写真への想いが強いのは、ブログを継続して読んで下さっている方にはもうバレバレかと思うのですが、今回は撮影旅行と称しまして知床と釧路中心に行って参りました。 ...

*最新版投稿しました。

【最新版】オオワシ流氷船での撮影記(動画もちょっとアリ)
毎年極寒期2月に行っております北海道道東、羅臼でのオオワシ撮影最新版です。 この雑記が連なる我がブログでは(笑)、多くの方に観ていただいているワシ、羅臼のコン...

当初から「こんな凄い場所が日本にあって良いモノかぁ!」と感動しまくったんですが、年に一回しか行けないので、羅臼に行くと今でもその感動が継続してあります。

ちょっとそこらでは味わえない撮影です。

では、今回もその感動をお伝えして参ります。

*たくさんの写真を置いてみました。設定等のお話も含めてますので文章が嵩みましたが、数回に分けてじっくり読んで頂けると幸いです。

オオワシとオジロワシの撮影

オオワシとオジロワシが一緒に飛んでいる姿

今回もたくさんのオオワシとオジロワシに出会う事が出来ました。

羽を広げると2m以上にもなる、雄大な羽を持つこのワシ達は、見る者を一瞬で惹きつけてくれる野鳥だな、って思ってます。

ワタシは、主に(観光用)流氷船と呼ばれる船に乗って撮影をしています。ココ羅臼は、漁業の街なんですが、人間の口に入らない様な魚を船から撒いて、それをワシ達が目的に集まって来るトコを写真に撮る訳ですが、昨今、この行為が「餌付け」などと批判され始めました。

この件については、最後に自分の見解を述べるとして、まずは「ワシ撮影記」を進めてみます。

*羅臼での撮影についてまとめてみました↓

羅臼ワシの撮影について質問にお答えします。
飛行機移動での荷物の考え方やレンタカー選び、旅行予算の圧縮方法などについての解説。

今回も中標津空港からスタート

中標津空港ロビー

いつもの様に羽田空港から中標津空港に来ました。

羽田から中標津となるとANA便しかないので、JALを使われる方は釧路空港か女満別空港を使用される方が多い様です。

羅臼に向かうには、中標津空港が圧倒的に便利で近くなります。

根室中標津空港
根室中標津空港ウェブサイトでは、時刻表や空港内の日々の出来事、イベントの告知などを掲載しております。

ワタシの行程パターンは、

羽田出発 → 中標津空港 → 羅臼 → 鶴居村 →釧路空港 → 羽田帰着

と言うパターンが多く、

他には、

途中屈斜路湖や風蓮湖を入れる事もあります。

また、摩周湖を行程に入れた事もありますが、最近は行ってません。

 

冬の中標津空港

到着日は3月初旬ですが、確か2、3日前に大雪が降ってソワソワした記憶があります。

でも、大雪の後気温が上がったので、空港の外は上の写真の様な感じでした。

 

羅臼への国道

すぐにレンタカーを借りて快晴の下羅臼に出発です。道路が乾いているので安定走行です。豪雪の中を何度も走っているので、晴天だと楽チンですね。

ANA便がだいたいPM14時頃中標津空港到着なので、空港から通常1時間半くらいあれば羅臼に到着です。ただ豪雪地帯でもあるので、吹雪いたりすると移動時間は倍増してしまいますが。

「まだ明るいウチに着きたいな」と思い、羅臼へは寄り道せず一直線に向かいます。あっ、北海道、それも道東なので位置的には太陽が傾くのが日本一早い場所です。もたもたしてるとすぐに暗くなります。

夜の雪道はかなり神経使うので、冬の北海道は明るいウチの移動が安全策です。

ちょうど標津町辺りに差し掛かると、太陽が傾いて来て「野付半島寄っちゃおうかなぁ」とか迷っちゃうんですが、この日はやっぱり羅臼に直で向かいます。

ちなみに野付半島も野生動物の撮影では有名な場所でして、夕日も物凄い綺麗な場所です。ワシも入るし、オオハクチョウや鹿が大量に居たり、キツネも現れます。タンチョウやコミミも入るらしいですが見た事はありません。

 

野付半島の夕景

こんな夕日が眺められます。

知床半島の東側は、海と絡んだ夕日が見られないので、ちょっと貴重な場所かと思われます。

ちなみに野付半島ネイチャーセンターの名誉センター長が、小六禮次郎氏、倍賞千恵子氏夫妻との事です。

スタッフ紹介 | 野付半島ネイチャーセンター
名誉センター長 : 小六 禮次郎 倍賞 千恵子 夫妻小六 禮次郎 (ころく れいじろう)・・・作曲家・編曲家。東京音楽大学映画放送音楽コース客員教授。1949年12月13日生まれ。岡山市出身。東京芸術大学音楽部作曲家卒業。

先を急ぎます。

 

羅臼の道路案内板

まだ明るいウチに羅臼に着きました。流氷の姿は欠片も見当たらない状況。

上の写真を撮ったのは、「羅臼道の駅」からですけど、すぐにこの年の流氷情報などを聞いたりしてます(あとは、雲丹の水揚げ情報などもw)。

 

冬の羅臼漁港

「先週まで流氷が近くまで来てたけど…」と観光案内の方が言ってまして、今年も流氷に遭えないなぁ、とちょっと残念。

ここしばらく大迫力の流氷を見てませんで、色々と行く時期を模索するんですが、どうにもタイミングが悪いみたいです。

 

羅臼にあるワシのオブジェ

街に入る橋の上には、ワシのオブジェがあります。初めて撮影してみました(笑)。

 

冬の羅臼岳を羅臼の街から

雪をかぶった羅臼岳がクッキリと見えました。綺麗な形してますね。

って事で、いつも行くとっても楽しみな寿司屋でお食事してからホテルに入りました。

 

らうす第一ホテル外観

勝手知ったるいつものお宿「らうす第一ホテル」です。

宿側が、撮影者にも慣れてて、例えば早朝出掛ける人も多いので、部屋の鍵を入れるボックスを準備してたりします。

知床国立公園 羅臼温泉郷 「陶灯りの宿らうす第一ホテル」
【陶灯りの宿らうす第一ホテル公式ホームペ...

 

らうす第一ホテル新館洋室のベッド

新館洋室がこんな感じで綺麗です。

さて、次の日、撮影初日の様子に移ります。

 

流氷船

早朝羅臼港を出航する漁船

早朝5時頃に出航です。この日の羅臼港は、流氷もないので漁船が結構慌ただしく出航してました。

 

停泊するカムイワッカ号

観光船の埠頭は結構混み合ってて、こちらがいつもお世話になるゴジラ岩観光の船「カムイワッカ号」です。

どこの会社の船も似ているので、乗船前には確認が必要です。この日はお客さんも多かった模様で、2隻出航していたみたいです。

この日は、出航してから沖の方へ流氷を探しに行きました。前日の予約確認の際と乗船前に注意事項として伝えられたのは「流氷を探してみるけど、無ければ引き返しますがご了承下さい」との事でした。

毎度そんなやり取りがあります。ゴジラ岩観光さんは、どのスタッフさんもとても感じが良いので色々と親切に教えてくれます。

知床観光はゴジラ岩観光/知床観光|知床クルージング|根室海峡クルーズ

 

羅臼漁港沖

1時間くらい船に揺られてたと思います。結構見渡してたんですが、流氷の欠片もみつかりません(笑)。

「先週まで流氷来てたけどね〜」と地元の方々が口を揃えて行ってましたから、羅臼漁港からも見えてたんでしょうね。

流氷は、1日であっと言う間に到着するし、あっと言う間に消え去るとの事です。

潮の流れがかなり関わっている様ですね。満ち引きもあるのかな、とか色々と模索する訳ですが、自然の流れはなかなか読むのが難しいです。もうずっと流氷に遭えずにいます。

 

カムイワッカ号船内

船内はこんな感じ。しばらく外に居ましたが、寒さが我慢出来なくてワタシも暖かい船内に来ました。眠い目を凝らしながら流氷を探すも無念でした。

 

カムイワッカ号の先頭に立っているスタッフ

別日の写真ですが、スタッフさんがこんな感じで船の先端に立って流氷を探してます。早朝便でもずっと立ってましたが、相当寒いと思うので頭が下がります。

*極寒地撮影での装備について投稿してみました↓

真冬の北海道にて、撮影時の服装についてお話します。(ワシやタンチョウの撮影土台)
ワタシは毎年2月頃、1週間から10日間ほどかけて北海道で撮影しているのですが、極寒地撮影ならではの悩みが尽きません。 特に最初の頃は、気温の感覚もまるで分から...

って事で、流氷もまったく見えず、1時間半くらいクルージングして羅臼漁港に戻ります。

この日は、羅臼漁港構内で撮影となりました。

 

ワシ撮影準備と使用機材などの説明

撮影中のカムイワッカ号

もう一便先に出航してた船が先に戻って居て、ワシ達が集まって居ました。

 

飛来するオオワシ

来た来た♪こちらも準備して撮影開始です。

だいたい船の上をグルグル周り始め、スタッフが投げ入れる魚目掛けて海に飛び込んで行きます。

流氷がないので、海に飛び込む情景が撮影出来ます。これはこれでとても好きです。

 

船に集まってくるオオワシ2頭

ワシの撮影準備として、

まず流氷船の上は三脚使用禁止です。中国や韓国の方々の中には、その約束もすぐ破り三脚使用してる人もいますが。

でもね、大きなレンズを支える大きな三脚は、間違いなく船内では使い物になりません。

船から投げ入れる魚は、観光船スタッフが360°色んな場所に投げ入れまして、一箇所にワシが来る訳でありません。

んで、船内通路がかなり狭く、そこに撮影者が肩を並べて撮影する訳です。

撮影者達は、良い光を探したり、縦横無人に動き回るので三脚はフットワークが悪く全然使い物にならないんです。

あと、撮影中はかなり冷えるので覚悟が必要です。デッキ内は暖房が炊かれているので、暖かいのですが、外で撮影していると底冷えします。薄着の方はすぐにギブアップしてますかね。

 

船から魚を投げ入れるスタッフ

こうして投げ入れて行きます。

ご覧の通りの方法で投げ入れるので、人間が投げ入れる魚の距離ほどにワシも飛んで来る訳で、さほど遠くない所まで来ます。

コレ、よく質問をいただくんですけど、

「レンズの焦点距離は、どれくらいがベストですか?」

ってのを聞かれます。持って居るレンズから選択しますと、ワタシの場合70-200mmズームと500mm単焦点の組み合わせ一択です。

広い情景が欲しければもっと広角レンズも入れておけば良いのですが、上の写真はコンデジ使用してるので、一眼レフ用のレンズは基本2本だけ。

んで、数年撮影してて、ワタシ的に考えるベストは、300mm単焦点と500mm単焦点がベストだと言う結論を持ちました。

 

魚を取り合う2羽のオオワシ

「何が撮りたいか?」によるのですが、魚を捕獲するシーンは、300mmがベストかなと思ってます。

画質を落として良いのであれば、100-400mmズームがベストなんですが(コレ一本だったらかなりスマートな出で立ちに見えます)、ただ早朝だと結構暗い日もあるので、取りこぼしたくなければF2.8レンズは一本欲しい所です。

 

横を向くオオワシ

ガシっと寄りでポートレート風に撮りたい時は、500mm以上は必要かなと思います。

寄れば寄るほど解像度は上がると思いますが、焦点距離が近いと取り切るのもかなり難しくなって来ますから、その辺りのバランスとしては500mmくらいが良さそうと結論持ってます。

あと、船内、かなり揺れる日もありますから、手ブレ対策も施しておきたいところ。

ワタシは70-200mmズームは、完全手持ち。500mmf4単焦点は、一脚を使用してます。

canon製のレンズを使用してますが、どちらも手振れ補正が強烈に効くレンズなので、手持ちでも設定はかなり突っ込んで撮影できます。

でも、一脚ってのはかなり使えます。疲労軽減にももちろん役立ちますけど、一脚を使っているとシャッタースピードをかなり落とせる自信が出て来ます。完全手持ちで500mmを扱うより、画角も決めやすいしピタっと決まる感覚が良いですね。

ちなみにこんなの使ってます↓

ワタシの使っている物は、もう販売してないかもしれませんが、上のタイプを使用してます。

Manfrotto(マンフロット)は脚の伸長の固定がクリップ式なので、それほど剛性が高い感じでもありません。

でも三脚と違うので、回転式ではたぶん使い辛いでしょうね。ハイスピード撮影だと、片手で上げ下げが必要な場面が多いですし。まーこの辺りはお好みとなるでしょうけど、三脚なら断然回転式の方が良い気がしてますけど。

 

魚を捕まえるオオワシ

あと、

一脚には雲台を付けて使用してます。

500mmf4レンズの脚には、剛性の高いkirk製のに替えているので、そのまま使用できます。

Kirkは、アルカスイス互換なので、汎用性が高いのもポイントです。

あと、野鳥撮影で一脚雲台を使用する場合、上下方向に調整出来るワンウェイがお薦めです。

自由雲台が使い易いと思われる方もいるかもしれませんが、一脚では左右方向の動きは考えなくてもよくて、むしろ固定されて居る方が使い易いです。

と偉そうに言ってますが、とにかくワタシはこうした部品関係やガジェットにとても弱いので、詳しい事は全くわかりませんが、色々と経験して来て辿り着いてます。

基本部品点数を少なくし、レンズの耐荷重がある剛性の高い商品が良いんでしょうね。そうそう、一脚で変な雲台付けるなら、レンズ直付けの方が良いと思います。こうした道具は、写真の出来にも密接に関わってくるのかな、って最近本当に思う様になりました。

さて、最初は70-200mmを取り付け、手持ちで撮影していきます。

 

撮影開始

翼を広げるオオワシ

グイグイ鷲達が近づいて来ました。

撮影初日は、いつも気負ってしまう気がするので、「落ち着いて落ち着いて」と心に言い聞かせますけど、まーすぐにレンズを振る腕やシャッターを押す指もエキサイトしちゃいますね。

 

船に寄って来るオジロワシ

こうして寄って来る鳥は、オオワシ、オジロワシ、カモメ各種、カラス、などになりますけど、ワタシは基本優先的にオオワシを狙い、海に飛び込んで行くシーンなどはオジロワシもどんどん撮影します。

 

急展開するオオワシ

この日は、ちょっと曇り空で暗いコンデションになりました。光が少ないのは、野鳥撮影の場合悪い事ではないのですが(どんな野鳥も白飛びを抑えたいから)、暗いのはちょっとテンション落ちます。

しかし出来得る限りの設定で撮影して行きます。

 

飛翔するオオワシとオジロワシ

魚の投げ入れも開始され、船の上空にゾロゾロ〜っとやって来ます。

ワシ達は、まだ落ち着いて様子を伺ってる感じ。

 

急旋回するオオワシ

と、気の早いワシが飛び込んで来ました。

いよいよ本格的に撮影開始です。

一瞬一瞬を逃さない様な心算でおります☆

 

ワシ撮影の設定について

近くで魚を捕まえるオオワシ

さてさて、このタイミング辺りで、撮影についてコチラが考えている事は、

・光と船との位置関係

・撮影機材の緩みがないか再確認(何度もやります)

・ワシの画角への入り方からの焦点距離感確認。

・適切なシャッタースピード、絞り、ISO感度の設定

など。

撮影中もコレらを繰り返し何度も確認して行きます。

撮影が始まると、

・ピント確認

・ピント歩留まり

なども、モニターで繰り返しチェックを重ねます。

レンズの手振れ補正ボタンや、カメラの設定ダイヤルなどがあれば、かなり何度も確認した方が良いですね。ブンブンレンズを振って撮影するので、ちょっとした事でボタンやダイヤルなども触ってしまう可能性大です。

ワタシがよくやるのは、RAWからJPEGへの切り替えや、撮影画像の大きさを切り替えるボタンを知らない間に触ってて、いきなりJPEGの小さいサイズの画像しか撮れてなくてビビる事があります(笑)。

このパターンは、だいたいシャッターの軽快さやシャッター音も変わって来るので、すぐに気がつくんですが、ワシ達は止まってくれないのでかなり焦ります。

ちなみにワタシは全てRAW画像を撮っていて、JPEGでは撮影してません。

 

翼を最大に広げるオオワシ

最初からエンジン全開で、ワシから目を離さずガンガン撮り続けますが、設定が決まるまでは何度もモニターチェックを欠かさない方向で行きます。

設定ミスは最初に直しておかないと、ミスのまま数千枚撮ってしまったら大変ですからね。

ホントかなり忙しいです(笑)。

そうそう、バッテリーはいつも予備を一つ持ってますが、言っても2時間程度の撮影なのでフル充電されている状態であれば、それほど心配要らないと思います(機種や状態にも寄りますが)。でも極寒の中で連写多様する撮影なので、明らかに減るスピードは早いと思います。

 

急降下するオオワシ

ワシ達が海に飛び込んで行きます。

ココら辺りからが本番です。

船上もかなり慌ただしくなって来てて、人によっては動き回っている人もいますが、大抵の人は一度決めたらそこで撮影してる様です。

船会社のスタッフが、万遍なく船の周囲に魚を投げ入れるので、撮影者はあまり動かなくても目の前にワシが来てくれる様に配慮してもらえます。

光の位置も結構考えてくれたりするので、順光側に船を回してくれたりします。

色々と目に見えないアシストがされますね。

 

翼を広げ魚を掴みに来るオオワシ

ワタシは、撮影してて足場がガッチリ固定できる様に足を開いたり、あと船の柱などに身体を押し付けて手振れを無くす努力をしてます。

あと、よく手首を動かして撮影してる方が意外に多い気がするんですが、撮影は腰が肝心な気がします。

手首や手を使って撮影すると、ブレてしまう原因になってしまうので、脇を締め、上半身を出来るだけ固定して撮影した方が良いみたいです。

上下方向に振る時も、まずは腰、そのあとで腕を使ってレンズを振ります。

手振れしてると、ピントも緩慢になり(カメラが迷う)、出来る画像の解像度にも大きく関わるので、あまり良い事がありません。

手振れに関しては、撮影する機会が増えれば増えるほど、なんとか抑制したいと努力する様になります。

某プロの野鳥写真家が、以前cp+のメーカーブースで解説してましたが、

「アマチュアは解像度解像度言うけど、そんなに気にする事ない」

って、大威張りで言ってるのを聞いてビックリしました。

色々意味が深そうなお言葉ですが、その方の画像を見て凄いと思った事もないので別に良いんですけどね。

ワタシは、間違いなく解像度が上がってる画像が凄い!と思うし、鋭意撮影したいと考えています。

 

飛翔するオオワシ

ワタシは、

「くだらない1000枚より、究極の1枚」

が撮れたらいいな、っと思って撮影してるタイプでして、その方面で設定から行動から全て決まって来るみたいですね。

実はこうしてブログではお見せしたくない画像ばかりの集まりなのですが、ブログは目的が「その場の情景」であったりするので、と言い訳しながら恥ずかしい画像を置いています。上手く撮れている写真なら、大威張りで載せるんですけどね(笑)。

さて現場に戻ります。

 

魚を捕まえるオジロワシ横から

海では、盛んに餌取りが始まっています。

ワシ達は、翼を大きく広げ、海に投げ入れられた魚を捉えに飛び込んでいます。

 

魚を捉える瞬間のオオワシ

パシっと海に着水します。

 

着水するオオワシ

このワシ達の華麗な瞬間が続きます。

こちらはレンズを振り、シャッターを押す手が忙しいです。

 

魚を掴んで浮上するオオワシ

この日は、やはり暗くて良い手応えがまったくありません。

んで、やや一年ぶりのワシ撮影なので、こちらの感覚も緩慢な感じです。

撮り続けてはいますが、ちょっと虚しい感覚になって来ています。

 

魚を捕まえる瞬間のオジロワシ

まーいつも初日はテンションが上がらない事が多いので、こんなモンだろうな、と思って「魚の投げ入れからの飛び込み」撮影は、終了です。

ココまでは70-200mmレンズを使用し、手持ちのまま終えています。

2日目への布石として、良い1日目になりました。

このあと、羅臼港構内の奥の方に流氷が固まっている場所まで連れてって貰います。

そこには、ワシ達も付いて来てくれて(待って居るワシもいます)、雪の上の情景を撮る事ができます。

 

一脚を装着し、ポートレート撮影

流氷に突っ込んでいく船の先端から

今度は、ワシが止まっている「静」の撮影ですね。(ワタシの感覚)

薄い氷が貼る海を突き進んで行きます。

上の写真は、船の先端部に行って撮ってみたのですが、コレがまた怖い(笑)。

薄いと言っても硬い氷を崩して進んで行くので、氷を削る瞬間船が「ガガーー」と言う音と共に結構揺れます。

どこかに捕まっていないと、足元も滑るので、結構怖い思いします(笑)。

 

氷の上に立っているオオワシ

こうして魚を待っています。

強烈な捕食者であり、野鳥界の中でも最大に近いオオワシですが、本当に愛嬌のある顔立ちをしています。

それを身近に撮影出来る幸せは、他の追随を許しません。

 

精悍な顔立ちのオオワシ

ココからは、500mmf4レンズを使用しています。

一脚も取り出して、レンズを装着。

「寄り」の写真一択で撮影に臨む覚悟です。

 

氷の上に留まるオジロワシ

こんな風に留まっている周囲を船上から撮影して行きます。

 

魚を咥えながら飛び立つオジロワシ

こんなシーンも遭遇します。

 

近くにいるオジロワシ

毛並みから色から最高にカッコいい鳥ですね。

 

氷の上を飛ぶオオワシ

氷上をフワッと飛んで見せたりしてくれます。

 

威嚇するオオワシと幼鳥

右が幼鳥でしょうか、威嚇されてたりします。

 

大声で鳴くオオワシ

大声で鳴いているオオワシも居ました。

 

鳴いているオジロワシ

ただ、いつもなんですが、やはり1日目ってのは、どうもテンションが上がらない事をこの時も感じて居ました。

いえ、ワシ達自身のテンションもあるのでしょうけど、どうも皆落ち着いてしまってる気がします。

撮影日は、3月初旬なので、ちらほら北に戻っている個体もあるのでしょう。

よくは分かりませんが、最初に移動する(渡って行く)野鳥は、餌をたらふく食べられた元気な個体だと思いますし、この時期頃までこの辺りに残っている個体は、比較的「強くない個体」なのかもしれません。

2月中旬頃に来ると、ワシ達ももの凄く活発で元気な気がします。

北海道に渡って来て、ガツガツとしてる時期であったりなんでしょうかね。

 

オジロワシ親子

この辺で1日目を終えます。

本日流氷が微塵も無い事がわかったので、今回も流氷遭遇は諦めました。

この流氷クルージングは、早朝の5:00出発便と9:00出発便の1日2本出航してます。

今回は5時出発便を選びましたが、流氷が無いと分かれば9時出発便を選ぶ事が多いです。

9時以降の方が、太陽が上がって来るので光は豊富になります。

5時便に乗船して、その後9時便に乗る方もいるとの事でした。予定組みもあるので、色々な方法が取られている様ですが、ワタシは基本羅臼では2泊していて、2日に分けて2回乗船するパターンが多いです。

早朝便を選ぶ理由として、

「朝日と流氷とワシ」のシチュエーションが最高だと思っていて、でも数年来巡り会えてません。

そして、9時便を選ぶと確かに光は豊富になるんですけど、この後の鶴居などへの予定に微妙に絡んで来てしまいます。早朝に羅臼の撮影を終えてしまえれば、夕刻の鶴居にゆっくり間に合うので、余裕を持って夕日とタンチョウの撮影にも望めるんですよね。

 

夕日とタンチョウ

まー昼頃に羅臼を出発しても、ちょっとバタバタしてしまいますが、鶴居の夕刻には間に合いますけど。

と、あれこれ考えつつ、明日の予定を変更して貰います。

ゴジラ岩観光での対応は、前の日の電話連絡「現在の流氷情報」のお話の中で、どうしても流氷目的だった方はキャンセルも可能ですし、時間変更も柔軟に対応してもらえます。

こうした自然相手の観光アクティビティは、沖縄なんかでもそうですけど、非常に柔軟な対応が多いです。会社側も前日のキャンセルとかって結構大変だと思うけど、北海道の方々も、沖縄の方々も、自然現象には包容範囲が広いんですね。

まー最もそうしたリスクヘッジも料金に上乗せされているとは思いますが。

 

羅臼での食事

いさみ寿司のマグロ握り

羅臼では、いつも行く「いさみ寿司」と言う寿司屋さんに行きます。

毎年行ってますが、年に一回しか行かないので、あまり覚えて貰えませんが(笑)。

ここんちの大将には、羅臼での魚事情なども詳しく聞いたりして、ワタシ的には非常に有益な情報を貰ってます。

羅臼は、流氷が来る場所ですんで、昆布から始まりとても豊かな海を持っていて、美味しい魚に出会える可能性も自然と高まります。

こうした地方の寿司屋さんは、とても好きで、このいさみ寿司も大好きです。昨日と本日と2日連チャンでお世話になりました(笑)。

他に行くのは、

朝食は道の駅2階の「知床食堂」に行く事が多いです。

 

食事の店みち子の味噌ラーメン

あと、寿司を食べて帰りにちょこっと「食事の店みち子」ってイカしたネーミングのお店に寄る事が多いです。

なぜかココの味噌ラーメンが好きで、極寒の冬の羅臼で食べるラーメンが極上である事を噛み締めます。

ココに行くと、ローカルの方々に会うので、色々と話しを聞いたりしてます。あっ別に写真の話しは聞けません(ほとんどローカルの方はワシ達に興味なし)。

前回は羅臼の町議の方にお会いして、色々とお話聞けましたっけ。

スナックなどの遊び場には行った事ありませんが、ぜひ散策してみてください。撮影者の間で羅臼の夜の過ごし方となると、「ワシの宿」に行ってる方が多いんですかね。

 

ワシの宿のシマフクロウ

ワタシは昔2年連続で行ったあと、まったく行かなくなりました。

餌付けどうこうと言う理由よりも、あそこ、照明を「パルス発光」とかヘンなのを取り付けたので、とある設定でしか撮影出来ないんですよね。

サイトにも載ってますが「カメラ設定はこうしてくれ」って事で、SSやら絞り値やらISOまで決定されてまして、その設定じゃないとほとんど撮れません(写真に写らない。フリッカー現象みたいなのかも。)。

自動的に他の人と同じ様な写真しか撮れなくなるって事で、食指はまったく動かないです。

なんかシマフクロウ保護の目的とかとか、サイトにかなり意見として載せられてますから、ご参考までに。

最もシマフクロウを人口的な施設で撮影するってのなら、コチラ↓の方がずっとよく撮れますけど♪

シマフクロウの姿

場所は、ワタシからは言えないんですけど、ココでも魚を生け簀に入れて毎夜シマフクロウが飛んできます。

上の写真は、ガラス一枚噛んでますけど、目の前に飛んで来るのと、室内側は照明を落としているので、とてもよく見えます。

最もココも一回きりしか行ってませんけど、今度行った時は撮影しないかもです。

純粋に野山に居るシマフクロウは、かなりディープな情報からじゃないと辿り着けませんね。

シマフクロウは、絶滅危惧種の中で最も危惧されている1A類に指定されてる鳥なので、こうした保護が必要な鳥でもある様です。

ご興味ある方向けに、日本野鳥の会のURL貼っておきます↓

日本野鳥の会 : シマフクロウ保護の取り組み

脱線しましたが、2日目の様子へ続けます。

ちなみに2日目では、500mmf4レンズを振り回してます。

 

快晴の元、2日目の撮影

羅臼の流氷船

2日目は見事な青空が広がってくれまして、テンションMaxで羅臼港から出発です。

この日5時出発の早朝便でも、結局流氷は無かった模様で、9時出発便では最初から構内での撮影になりました。

すぐに準備して撮影開始です。

 

船に近付くオジロワシ

来ました来ました♪

今日もお疲れ様です(笑)。

 

カモメと並んで飛ぶオジロワシ

昨日と同じく、最初は70-200mmを使用します。

「ズームレンズは、単焦点に比べ画質が落ちる」

と言うのが定説であり、画像を比べてみるとやはりどんなに頑張っても単焦点レンズには敵わない気がします。

でも、ズームレンズの機動性は本当に優秀だし、画質も素晴らしいので積極的に使ってしまいますね。

ワタシは最初に買ったカメラがcanon7Dで、一緒に買ったレンズがef70-200mmF2.8IIだったのですが、この選択は本当に良かったと今でも噛み締めてます。あっそう言えばもう新型の「III」が出てるんですね。今知りました(苦笑)。

そうかぁ、そろそろカメラも合わせて入れ替えの時期なんだろうなぁ、とヒシヒシ感じて来ました(笑)。

脱線しましたが、ワシ撮影の様子を続けます。

 

流氷とワシ

こうして漂っていた流氷の近くに船を寄せてくれました。小さいながらも流氷です。船長さん達には「はぐれ流氷」と呼ばれてました。

 

海に飛び込むオジロワシ

もうバンバン飛び込んで来ています。

 

魚を取り逃がすオジロワシ

取り逃がした!こうして掴み損ねるワシが、結構居たりします。

魚を掴むオオワシ

乱舞を始めて居ます。どんどん撮って行きます。

 

海面を目指すオオワシ

こうして角度を付けて目の前でワシ達が大暴れです。

まさに宴の様相。

 

翼を広げ魚を掴むオオワシ

2羽で魚を掴みに飛び込むオオワシ

二羽で絡むオオワシと幼鳥

いきなりワシ達もエンジン全開です。

9時出航便が本日最後の餌取りのチャンスと知ってるんしょうね。5時便で満足に獲れなかったワシも必死に餌を獲ってるのかな、とか予測しつつワシ達のハイテンションぶりにこちらもかなりテンション高く撮影してます。

 

魚を掴む瞬間のオオワシ

ガンガン魚を獲って居ます。その様子をワタシもガシガシ撮って居ます。

 

翼を広げ魚を掴む瞬間のオオワシ

天候は快晴ですが、にわか雪も降って来たりしてました。

 

翼を広げ魚を掴むオオワシ

魚を掴んだ瞬間のオオワシ

魚を掴んだオオワシ

どんどん魚を捉えて行きます。

こちらはズームリングをグルグルしながら、シャッターの連写を繰り返します。

 

争いながら魚を掴む2羽のオオワシ

揉み合うオオワシ2羽

同じ魚を掴みに行って揉み合っていたりするシーンもたくさん出会えます。

さて、今度は500mmレンズを取り付けて、撮影をしてみます。

500mmは、かなり焦点距離が近くなって非常に難しいのですが、写りは単焦点の方が間違いなく良いですからね。

あーこの瞬間の為に300mm単焦点が欲しくなります。伊丹空港近くの夜の千里川土手でも、一回300mmで撮りたいシーンがあるんですが…でも普段の野鳥撮影では、焦点距離が短過ぎるので使用機会が限られてしまうんで、ちょっと悩んでしまってました。まー気が向いたら手に入れてみようと思って居ます。

千里川土手での旅客機写真の投稿もしてます↓

伊丹空港、夜の千里川土手でまた撮影して来ました。(カメラ設定など)
またもや行って参りました伊丹空港、千里川土手。こちらでの撮影風景を投稿します。 この時は伊丹に2泊しまして、次の日は伊丹スカイパークで一日中撮影してましたが、...

 

近くを飛んで居るオオワシ

氷山から飛び立つオオワシ

500mmf4レンズは、一脚に取り付けて撮っています。

んで、撮影者が多い船の一階部分だと、大きいレンズを振り回すのが厳しい場面が多いのと、視界確保の為に船の2階のフロアに上がってみます。

 

飛んで居るオオワシ

飛んで居る尾白ワシ

飛んで居る姿が本当に美しい鳥です。

 

魚を掴んだオオワシ

掴んだ魚を咥えるオオワシ

魚を掴んだ瞬間のオオワシ

争いながら魚を獲る2羽のオオワシ

横から見たオオワシ

飛びながら魚を握りつぶすオオワシの足

モニターを見て居る暇がないのですが、ファインダー内の設定数値だけは確認を怠らずドンドン撮影していきます。

頭の中全開にして、ワシの写り、構図、色出し等も考えつつ撮影して行きます。もう脳みそパンクしそうな感じです。

撮影方法としては、

基本500mmレンズでもファインダーを覗いて撮影出来、またワシは小鳥ほど早いスピードで動く訳ではないのでさほど難しさはありません。

 

魚を捕まえる瞬間のオオワシ

視界を広くし、ワシに狙いを定めて次の動向を予測します。

目はファインダーの近くで、両目で見開き、距離を掴んだらファインダーで捉えて行きます。

ピント設定は「上下拡張」を選び、比較的「粘り」の設定に振って居ます。ワシは海に飛び込む際、かなり滞空時間があるので、焦らずピントを合わせてそのまま滑り込ませる様に「飛び込み」を狙います。

 

近くを飛ぶオジロワシ

魚を捉える瞬間が、一番欲しい場面としたら、ピントが外れないタイミングで合焦ボタンを押します。「親指AF」の方が合わせやすいと思って居ます。

合焦動作も、レンズが「ピキっ」と固定されるところがあるので、それを敏感に察知する必要があると思いますが、言葉で書くと難しそうですけど、そこまで難易度が高い事もありません。

ワタシが一番集中力を出す時は、海に飛び込んでピント位置をワシの目から外さない様にする事です。魚を掴む動作の中では、予想外の動きをするので、そんな時もあたふたせずに速やかにピントを合わせる事に集中しています。

野鳥撮影でのカメラ設定のお話は、過去の投稿も参考にしてみてください。これからちょっと出てくる「照準器」についても解説してます↓

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水に頭を突っ込むオジロワシ

たまにとても近い場所に降りて来る時があって、諦めてしまうのも良いのですが、こう言う時ほどチャンスと思ってレンズを振っています。

 

水を蹴って飛び上がるオジロワシ

ファインダーで追えないほどの距離の場合、またはファインダーを覗くには時間が足りなさ過ぎる場合、照準器が威力を発揮します。

 

近くを飛ぶオジロワシ

照準器で合わせる事に慣れて居ると、急激な動作でシャッターを押しても合焦させる事もできます。経験上、この近い場所での「飛び込みシーン」に、鋭い写真が出来上がる事が多いので、決して諦めず追いかける事にしています。

上の3枚は連続写真ですが、目の前に飛び込むオジロワシに気付いたのがかなり遅かったのですが、全てノーファインダー(ファインダを覗かず)で撮って居ます。画角にワシが入らない程近くて、良い出来ではありませんけど、全てピントが来てくれてますね。圧倒的に浅い被写界深度も参考にしてみてください。

 

設定について

氷山で争う3羽のオオワシ

水面で争う2羽のワシ

海に足を突っ込むオオワシ

色んな情景がレンズを通して飛び込んで来ます。

この場での500mm単焦点使用はホント難しいのですが、写りはやはりズームレンズに勝ります。

ちなみに設定ですが、

ワタシは現在canon EOS1DXを使用してまして、この投稿の写真もほとんど1DXです。

んで、撮影時は、ほとんどマニュアルで設定しています。

こうした魚の捕獲シーンなどは、野鳥などのハイスピード撮影に順次てSS(シャッタースピード)の設定がキモ(肝)と考えて撮って居ます。

解像度を上げるには「早いSSに設定」が基本ですが、SSを上げ過ぎるとピントがホント来なくなるので、歩留まりが落ちます。

この日は、1/1250から1/2500の中で設定を変えていました。ファインダー内の適正露出のメーターを見ながら自然と行なって居ます。

 

翼を広げて飛んで居るオオワシ

ISO感度は、基本100で撮れてましたが、SSを極端に上げる時は1000くらいまで上げてしまいます。この日は光に恵まれているので、もっともっと上げても大丈夫な感覚で居ました。

絞り(F値)は、500mmレンズはF4から使えますが、F5あたりで設定していました。よく「一段絞った方がレンズのポテンシャル発揮できる」と言われてて、確かにそうなんだろうなぁ、とか思ってるんですが、ワタシは野鳥写真を撮影する場合、その事は頭から飛んでます。

基本クロップ(トリミング)するので、レンズ周囲は切り捨てられる事が多いからですね。それよりもF値で気にするのは「被写界深度」をウンと気にしてます。開放で撮る事が多いので、一段違っても表現が全然変わって来ますからね。

 

着地するオオワシ

んでも、野鳥撮影などかなり速いSSを確保する為には、どうしても開放で取らざるを得ない場面が多々あるので、ではその中で最良の設定を、と模索する訳です。

ただ、野鳥撮影の場合は「シャッターを押す前のイメージ」が全てとなるので(あっ、どんな写真もそうかもですが)、連写中はそんな事も考えず画角に綺麗に入れる事の方に集中しています。

カメラ設定は、写真の表現にストレートに反映されるので、頭で考えて「想像」するより、とにかく数をこなして「経験」を積む事が大事かな、っと思いながらワタシは色んな撮影に取り組んでいる感じです。

どんなスキルも、ひとつひとつ地道に積み上げて行くしか方法は無さそうですね。上手な方の写真を観る度に、落ち込むと同時にやる気出してます(笑)。

 

氷上で飛び上がるオオワシ

魚を咥えるオオワシ

本気のオオワシは、なんとも迫力がありますね。

 

魚を掴んで飛ぶ尾白鷲

魚を咥えながら飛ぶオジロワシ

オジロワシも、迫力ではまったく負けてません。

 

正面からのオオワシ

愛嬌のあるオオワシ

氷の上に立つオジロワシ

オジロワシの横顔

こんな感じ。

色んなシーンが撮影できてとても満足です。

さて、次は羅臼港構内での撮影に写ります。

 

ワシのポートレート撮影

岸壁に立って居るオオワシ

まずは岸壁に寄ってくれます。

 

岸壁に居るオオワシとオジロワシ

こんな感じで岸壁にワシ達が集まって居ます。

 

岸壁に寄ってワシを撮影する様子

船上からはこんな感じ。

 

岸壁横に船を寄せてワシを撮影する人たち

上の一枚は昨年の写真ですが、こんな感じです。船をほぼ岸壁に寄せてしまうので、かなり近い距離から撮影できます。

写真で確認出来ると思いますが、船の1階部分ではまったく撮影できません。

2階だと、目線が同じくらいか、またはワシの下から撮る位置に来るので、かなり珍しく面白い写真が撮れます。

ココで撮影した写真を置いてみます。

 

正面から歩いて来るオオワシ

魚を咥えるオジロワシ

オオワシの番い

3羽のオオワシ

光は圧倒的に昨年の方が良かったかな。

昨年の様子の投稿ももし宜しければどうぞ↓

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立って居るオオワシ

立って居るオオワシ

下の白い部分は、筆で作ったモノではなく(笑)、雪の塊です。今回は潮の加減で岸壁よりかなり下からの目線になっていたので、こうした面白い写真も撮れました。

 

羅臼港構内に移動します。

2羽のオオワシ

こうした静かなシーンが撮れます。

皆落ち着いているので、ポートレートのチャンスです。

 

正面を向くオジロワシ

オオワシ横から

構内とはいえ、こうして流氷とワシの姿を撮る事が出来ます。

 

横を向くオジロワシ

横を向くオジロワシ

地球上の生き物として、完璧なフォルムですね。

力強く、優雅な鳥です。

 

こちらを向くオオワシ

風に吹かれるオオワシ

オジロワシもカッコ良いですが、オオワシももちろんハンサムです。

 

オオワシの横顔

流氷とオオワシ

これでもかー!って撮ってますが(笑)、今年は写真の出来で言うと不作だったかな。

もちろんワシには責任がありません。

この「静」の写真は、全て500mmで撮って居ます。ワシのかなり近くまで行きますが、こうした寄りの写真で撮りたいので500mmが妥当です。

×1.4付けて700mmにしても良いくらいです。でも500mmで充分ですかね。400mm以上の大砲レンズは、大きいので持って行くかとても悩むと思いますけど、どれもレンズのポテンシャルが素晴らしいので絶対に持って行くべきですね。こうしたポートレート撮影に威力を発揮してくれると思います。

 

2羽のオオワシ

この投稿に載せて居る写真は、それほどレタッチに時間をかけてないモノばかりですが(数が半端ないので、そんなに写真に手をかけてあげられないです)、かなり解像しているのがお判りいただけるかと思います。

 

年老いたオオワシ

ワタシの撮り方ですが、

これら寄りの写真は、500mmf4レンズを使用して一脚で撮影しています。

船の上からだと、レンズの角度をかなり下にして撮らなければならない場面も多いのですが、こんな時前出「kirk」の上下雲台がとても有効です。ワタシはもう手放せません。

他社製品を使用した事がないので比較出来ないのですが、kirk製品は、とても高剛性感があって、重たいレンズでもピシっと締め付けてくれる感覚があります。

この辺りは、間違いなく写真の出来に関係してくるので、良い機材を使いたいモノですね。

 

後ろを振り返るオオワシ

設定ですが、

ポートレートの際は、基本「絞り」から考えるかもしれません。

でも「動くなよぉ〜〜」って心の中で叫んでも(笑)、彼らはいつも動いているので、SSにもかなり神経を寄せないとなりません。

被写体との距離から、被写界深度で考えたりして絞って撮ったり、あるいは背景の様子もかなり重要な要素になって来るので、どれほどボケさせたいか、とか、ワシ自身の輪郭をどう表現したいか、とか、色々と要素が出て来てしまいます。

上記の海への飛び込みなどハイスピード撮影(動きモノと言われますが)の際は、選択肢が限られているので、設定もある程度決まって来てしまいますが、自由度のあるポートレートなど(留まりモノとか言われます)は、ワタシ的にはむしろこちらの方が奥が深いと思ってます。

 

氷に足を取られるオオワシ

ではどうしたら良いか?と言う事ですが、とにかく数を熟すのが一番の近道だと思います。

例えばワシの撮影は、ワタシの場合一年に一度しか出来ない訳なので、いつも現地で思いつくだけのあらゆる設定で撮りまくります。

これには、かなり瞬発力を要する気がしてます。

そして出来上がった写真をみて、次回はこう撮ろうとか考える訳で、そうした戦略を考えて次に繋いで行くと、自然とガッツポーズが出る写真などが撮れて居る事も多くなる気がしてます。

まず、頭で戦略を練って、んで実際に撮る数を熟す。この回数が多いほど、ガッツポーズも近いのかな、って思ってます。

あとは、たくさんの素晴らしい写真をみて「どうやって撮るんだろ?」と思考するのは、とても良い事だと思ってます。

 

最後に

急旋回するオオワシ

ココまで読んで下さった方、お疲れ様でした(笑)。

皆様のお役に立てる事を自分なりに考えて写真と文章を置いてみたつもりです。

設定や機材のお話については、ワタシ個人の見解ですので、それを踏まえてご参考にして下さると幸いです。

 

氷の上に立つオオワシ

今年は例年に比べて「不作」だったなぁ、と言うのが正直な感想でしたが、これは流氷の状態や現地天候の関係もあるので仕方ないかな。

一年のうち数回行けると良いのだけど、チャンスは限られているので外す事も多いです。

でもやっぱり毎年2月は、ワタシの頭の中はワシ撮影のシーズンとなっていて、たった1ヶ月ほどしかチャンスがないので余計に貴重な体験です。

なので、また来季も行ってみたいと思って準備を進めています。

ワタシは基本的に野鳥を撮影するのが好きなのですが、野鳥の中では圧倒的に王様(king)な立ち位置のワシ達です。

こんな貴重なワシが日本に来てくれるのは、とてもとてもありがたい事だと思って居ます。

 

オジロワシの横顔

冒頭でちょっと触れた「餌付け」非難のお話ですが、

「餌付け」と言われれば、確かにそうだと思います。自然動物に餌付けして商売をしている方々が存在していると言うのは、紛れもない事実であると思って居ます。

「保護のために餌を与えて居る」と言うのは、どちらの業界や施設も結構苦しい言い訳になっているのも分かります。これは、どちらも商売有りきで行動されているからなんですね。

 

流氷船とワシを撮影する人々

でもね、

ワタシは基本、こうした事に規制をかけるのはどうしても違和感を感じるんです。

こうした営利目的で、野生動物を使用するパターンは、世の中世界中いくらでもあるんです。営利目的ではなくとも、BBCアースのプラネットアース2を観て頂きたいんですが、例えばエチオピアのハラールと言うところでは、人間がハイエナに手渡しで肉の塊をあげたりしてて、それは彼らの「文化」のひとつになって居て、それを咎めるのと同じなのかな、と思います。

また、ニューヨークでは、マンハッタンの街の中に「ハヤブサ」が繁殖してたりしてて、それを観ると「時代の移り変わりに、変化対応出来る動物だけが生き残れる」と言う理解をしてしまいます。(BBCでは「時代の変化と共に動物も変化している」と言って居ます)

つまり、全てを規制しなければならないなら、森の伐採からビルの建築まで全て自然との違和をヤメなければならない、と言う事になります。

極端な話のつもりではないのですが、それらを全て自然に戻すのは、もはや不可能なので、結局このワシへの餌やりも、規制してヤメさせると言うのにはどうしても違和感を感じてしまうんです。

いつの時代でも、大きな方向性と言うのはコントロールできないモノですから。

 

魚を咥えるオオワシ

いえ、ワタシは撮影者として考えても、もしこの流氷船のワシへの餌やりが無くなったとすれば、それは別にどちらかを肯定、または反対するつもりでもなんでもありませんので、知床に行かなくなるだけの事です。

でも、規制した側(行政だろうが、民間機関だろうが)は、キッチリワシ達の最良の方法としての責任を負って欲しいと思うし(これこそ難しいと思いますけど)、これまで知床の文化として培って来た、現地の業者さん達に対しても、この方法で今まで生きて来た訳ですから、ちゃんとそうした事にも責任を請け負って意見や法改正して欲しいと思って居ます。

北海道ローカルの番組で、「野鳥のお医者さん」とか言われてる(らしい)、とある獣医が出演してて、シマフクロウをテレビに連れ出したりして、保護活動をしているとの事でしたが、なんか自分がやっている事に酔って居る様に見えて、あまり好感を得ませんでした。どうか人間側の個々の自己満足の材料にされない事を祈っています。

人間が大きな影響を与えて居るって言っても、大自然や地球、宇宙の営みからすると、ちっぽけな存在なんですがね。温暖化とかって、地球の歴史をみていれば、暖かい時もあれば、寒い時もあるので、そうした「揺れ」の中で人間も生きて居て、もし人間がよっぽど地球や宇宙に悪影響を与える事をしようとすれば、必ず自然から圧倒的な力で打ち返され、ちゃんと是正されると思います。もしそれが人間滅亡に成るならば、それは自然の営みである訳でなにも心配する事ではありませんね。

まー素人の戯言と捉えてください。

なにはともあれ、ワシが日本に来てくれるのは大歓迎です。来てくれる限り、撮影に行きたいと思って居ます。

では、またお会いしましょう。

*最新版投稿しました。

【最新版】オオワシ流氷船での撮影記(動画もちょっとアリ)
毎年極寒期2月に行っております北海道道東、羅臼でのオオワシ撮影最新版です。 この雑記が連なる我がブログでは(笑)、多くの方に観ていただいているワシ、羅臼のコン...

コメント

  1. nkmr より:

    初めまして。いつも素晴らしい写真が沢山載せられていて、心から楽しませて貰っています。

    私も2年前から野鳥の撮影を始め、去年からは北海道へも行くようになり、今冬は羅臼のクルーズや風蓮湖での宿泊も予定し、順調にハマって行っています。

    各種レンズや設定等が惜しげもなく公開されているので、撮影の参考になるだけでなく、「きっとこういう感じでワシが飛んでるんだろうな」という情景まで想像出来て非常にありがたいです。

    これからも色々な記事を読む事を楽しみにしています。これからますます寒い時期になりますが、ご自愛くださいませ。

    • OSAMUOSAMU より:

      nkmrさん、嬉しいコメントありがとうございます。

      羅臼からの風蓮湖コースで予定されたのでしたら、順調にハマってますね(笑)ワタシも今期は再度風蓮湖で撮影しようと予定を組みました。

      ちょっと多めに情報を載せているんですが、ワタシも初めて行く時はまったく想像すら出来なくて、自分が欲しかった情報をイメージして投稿してるつもりでして、nkmrさんにそう言われるととても嬉しいです。

      また色々と体験撮影して来ますので(笑)、ぜひまたブログを覗いてみて下さいね。nkmrさんもお身体にお気を付けて楽しい撮影ライフをお送り下さいませ。

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