後藤浩輝騎手追悼

アドマイヤコジーンNHKマイル

それは、とてもショッキングなニュースとして流れて来ました。

あの元気で無邪気、明るく、そしてどこまでもプロの精神を持ったジョッキーが自ら命を絶ったと言うニュースでした。

回顧と追悼

生死を分ける様な怪我から、不屈の精神で何度も何度も立ち直った彼でしたが、満身創痍だったのは今回の事実から推測されます。

もちろんその事実があったとして、それを誰もジャッジする事が出来る訳でもなく、またその必要も無いかと思いますが、今回、彼の思い出と共に、ワタシなりの回顧、そして追悼をして参りたいと思います。

 

ゴッちゃん

後藤浩輝wiki

wikiより

彼はとても端正な顔立ちをしていて、印象的なナイスガイな雰囲気を持っていました。

ただこの甘いマスクとは裏腹に、言葉の端々や態度からも非常に強い「ファイター」な側面も持ち合わせていたと言うのは周知の事実。いえ、決して言葉使いや態度が「悪い」とかと言う誤解をして貰いたく無いのですが、普段からとても礼儀正しく、笑顔を絶やさないやっぱり「ナイスガイ」な人だったと思います。

彼はデビュー数年後で、フリージョッキーへの道を進み、そしてアメリカに単身武者修行に行きます。

この頃から彼が「変わった」と言う印象を漏らす人が多く居ました。良い意味なのか悪い意味なのかは、それぞれの思惑と受け取り方があったのでしょうが、そんな姿をワタシはとても好意的に受け止めていた記憶があります。

フリーに成る頃、何度か一緒に食事に出掛けた事があります。きっと彼もアメリカの話などに興味を持っていた頃だったのでしょう。ワタシもSanta Anita競馬場で仕事をした事があるので、いつもたくさんの話を求められた様な気がします。

彼を知る方は、きっとほぼ同じ様な印象を受けるかもしれませんが、いつもエンターテイメントを大事にし、そして人の良い所を見つける達人であり、でもそんな周囲への心配りは、裏返すと「感受性」の高さは並大抵の人じゃないな、っと思った記憶が在ります。

もしかして彼自身も気付いていたと思うのですが、それらは「自信の無さ」の裏返しだったのかもしれません。

 

自身を鼓舞する姿

もちろん彼の生き方を、否定的にあれこれ言うつもりは微塵もありません。いえ、いつも否定は出来ない「ナイスガイ」な人だったのですから、そんな気持ちも起こりませんが。

彼は、程なくして関東リーディングにも顔を出す様に成り、トップクラス入りを果たします。

「孤高」な彼は、その武器と共に多くの厩舎から騎乗依頼され、そして多くの期待に応えて行きます。

そんな中2012年のNHKマイルカップにて落馬し、命に関わる様な大怪我をしてしまいます。

当時Facebookでも友達であったワタシは、毎日苦しいながらも前向きに生きる「生き様」を見せつけられ(笑)、でもそれが彼特有のエンターテイメントだって勝手に思っていたので、きっとやっぱり誰も理解出来ない厳しい状況は続いているのだろうと(勝手に)想像していました、

何か自分が彼に出来る事が無いかなぁと考えていました。そしてワタシ個人ではあまり喜ぶ事も出来ないけど、RIDING BASIC.comなら彼に何か出来るかも!といつもお世話になっている写真家「岡田修平」氏とデザイナー「鈴木謙一」氏に「彼が印象的に想っているレースの額装写真をプレゼントしたいのだけども」と相談しまして、そしてすぐに快諾を受けました。

岡田氏には後藤浩輝の勇姿な写真を提供してもらい、鈴木氏にはその写真をアレンジデザインして貰う事になり、そしてそれを額装したモノを彼の病室に届ける事にしました。

ちなみに下のレタッチデザインされた写真達は、どこにも露出して居ない彼だけに送ったモノであります。

 

アドマイヤコジーン アロンダイト01 アロンダイト02

3案検討しましたが、最終的に上と下の2つの額装写真を彼に届ける事に成りました。

人は過去に生きてしまっては、本当に辛い日々と成ってしまうモノかもしれませんが、しかし過去の自身の姿から、勇気と自信を持つ事ももしかすると出来るのかもしれない。

と言う気持ち、小さな片隅にでも置いてくれたらと言う想い、無事に復活して欲しいと言う気持ち共々、3人で気持ちを込めて作ったモノを届けました。

 

後藤浩輝雄叫び

彼の雄叫びですね。

 

後藤浩輝とアロンダイト優勝シーン

やり切った感な後藤浩輝と言う所でしょうか。

 

後藤浩輝へのプレゼント

額装中のアドマイヤコジーン写真

こんな風に額装して届けました。

 

彼はとても喜んでくれて「モチベーションを上げて復帰まで頑張りたいと思います!」と元気に答えてくれました。

この写真を選ぶ時、彼に「今までに騎乗した一番印象的なG1馬って何?」と言う質問から写真選別をしたのですが、すぐに彼は下記の様な返信をくれました。(もちろん、この写真を作っている事は伝えずにですが)

FBメッセージ

そんな返信から、上の様な額装写真を彼にプレゼントしまして、この時の前向きな印象がとても強かったから、彼の最後の行動がとてもショックでした。

こんな風にこれらの写真を紹介する日が来るとは思って居なかった後藤浩輝の額装写真なんですが。

 

記憶に残ったジョッキー

残念である事は言うまでもありませんが、彼の持っていた気持ちを誰も理解出来る筈もなく、そして彼は旅立って行きました。

「死ぬ時ってどんな時?」ってのをこうした身近な人が亡くなった時によく考えます。

突っ込みを恐れずに言いますが、

「死ぬ時」

は、

「目的に達した時」

と言うのが、勝手に持っている持論です。

そして一人の人が死ぬ時、多くの多くの人々に影響を与えるので、これもその人の人生の一部だと思っています。

ワタシは彼の生き様から感じた事や、彼の勇姿から得るモノ、を大事に後藤浩輝を弔い、労い、そして心から追悼したいと思います。

ゴッちゃんは、生まれ変わってもまたジョッキーなのかなぁ?(それだけいつか教えてね)

やすらかに。

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